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住宅ローン計算機

住宅ローンの月々の返済額、総利息、完全な返済スケジュールを計算します。固定資産税、保険、PMI、繰上返済分析を含みます。

住宅ローン計算機。毎月の返済額、総利息、返済スケジュール。
住宅ローン計算機は、借入額・金利・返済期間をもとに元金・利息・税金・保険・PMIを組み合わせて毎月の返済額を算出します。返済期間全体にわたり各回の支払いが利息と元金にどう配分されるかを示す完全な返済スケジュールを生成します。

住宅ローンとは?仕組みをわかりやすく解説

住宅ローンとは、住宅の購入や建築に必要な資金を金融機関から借り入れ、長期間にわたって毎月返済していく融資制度です。日本では一般的に最長35年(フラット50では50年)の返済期間が設定でき、借入額は年収の5〜8倍が目安とされています。
住宅ローンの返済方法は大きく分けて「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。元利均等返済は毎月の返済額(元金+利息)が一定で家計管理がしやすいのが特徴です。元金均等返済は毎月の元金返済額が一定で、返済が進むにつれて利息が減り、総返済額は元利均等返済より少なくなります。日本の住宅ローンでは元利均等返済が主流で、これは「フランス式償却」とも呼ばれる国際的に広く使われている返済方式です。
2026年3月時点では、変動金利が年0.6〜0.7%台、固定金利(10年)が約2.9%で推移しています。日本銀行の政策金利引き上げにより、住宅ローン金利は上昇傾向にあるため、借入前のシミュレーションがこれまで以上に重要になっています。

住宅ローンの毎月返済額を計算する方法

住宅ローンの毎月返済額は、借入額・金利・返済期間の3つの要素で決まります。元利均等返済方式での計算手順は以下のとおりです。
1. 年利を12で割り、月利を求めます(例:年利1.2%の場合、月利は0.001)。
2. 返済年数に12を掛けて総返済回数を求めます(例:35年なら420回)。
3. 月利に1を加えた値を総返済回数分だけ累乗します。
4. その値に月利を掛け、累乗値から1を引いた値で割ります。
5. 最後に借入額を掛けると毎月返済額が求まります。
例えば、3,500万円を年利0.7%で35年間借りる場合、月利は0.000583、総返済回数は420回となり、毎月の返済額は約94,025円です。35年間の総返済額は約3,949万円で、利息の合計は約449万円になります。
この計算に加えて、固定資産税(年額の12分の1)、火災保険料、団体信用生命保険料などを月額に換算して合計すると、住宅にかかる実際の月々の支出が把握できます。当計算機ではこれらすべてを自動で算出します。

住宅ローン返済額の計算式(元利均等返済)

M=P×r(1+r)n(1+r)n1M = P \times \frac{r(1+r)^n}{(1+r)^n - 1}
  • MM = 毎月の返済額(円)
  • PP = 借入元金(借入総額)
  • rr = 月利(年利 ÷ 12)
  • nn = 総返済回数(返済年数 × 12)
この計算式は「元利均等返済(フランス式償却)」の基本公式です。毎月の返済額Mが一定となるように設計されており、返済初期は利息の割合が大きく、返済が進むにつれて元金の割合が増えていきます。
繰上返済を行う場合は、「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2つの方法があります。期間短縮型は繰上返済分がすべて元金の返済に充てられ、返済期間が短くなります。返済額軽減型は返済期間はそのままで、毎月の返済額が減ります。利息軽減効果が大きいのは期間短縮型です。
Mtotal=M+Tproperty+Iinsurance+PMIM_{total} = M + T_{property} + I_{insurance} + PMI
実際の月々の住宅関連支出を把握するには、ローン返済額に固定資産税の月割額、火災保険料、そして頭金が物件価格の20%未満の場合に発生する可能性のある保証料を加える必要があります。

住宅ローン返済シミュレーション:具体例で解説

例1:3,500万円の新築マンションを35年ローンで購入

物件価格4,000万円、頭金500万円、借入額3,500万円、変動金利0.7%、返済期間35年の場合を計算します。毎月の返済額は約94,025円です。固定資産税を年間12万円(月1万円)、火災保険料を月2,000円とすると、住宅関連の月額支出は合計約106,025円になります。35年間の総返済額は約3,949万円で、支払利息の合計は約449万円です。年収600万円(手取り約470万円)の場合、返済比率は約18.8%となり、無理のない水準といえます。

例2:変動金利と固定金利の総返済額を比較

借入額4,000万円、返済期間35年の条件で、変動金利0.7%と全期間固定金利1.8%を比較します。変動金利0.7%の場合、毎月の返済額は約107,457円、総返済額は約4,513万円です。全期間固定金利1.8%の場合、毎月の返済額は約128,218円、総返済額は約5,385万円です。差額は毎月約20,761円、35年間の総額で約872万円に達します。ただし、変動金利は半年ごとに見直されるため、金利上昇リスクがあります。2026年の金利予測では、政策金利が年末までに約1.0%まで上昇する見通しもあり、将来の金利変動を考慮した計画が重要です。

例3:繰上返済で利息を大幅に削減

借入額3,000万円、金利1.2%、返済期間35年の住宅ローンで、毎年50万円ずつ期間短縮型の繰上返済を行った場合をシミュレーションします。繰上返済なしの場合、毎月の返済額は約87,510円、総返済額は約3,675万円(利息約675万円)です。毎年50万円ずつ繰上返済を行うと、返済期間が約26年に短縮され、総利息は約434万円に減少します。繰上返済による利息削減効果は約241万円です。特に返済初期の繰上返済は利息軽減効果が大きいため、余裕資金がある場合は早めの繰上返済が効果的です。ただし、住宅ローン控除を受けている期間は、控除額と繰上返済の利息軽減効果を比較して判断しましょう。

住宅ローンで失敗しないための実践的アドバイス

  • 返済比率は手取り収入の20〜25%以内に抑えましょう。審査上は年収の30〜35%まで借りられますが、教育費や老後資金も考慮すると、手取りの25%以内が安心ラインです。年収600万円なら月々の返済額は10万円以内が目安です。
  • 頭金は物件価格の10〜20%を用意すると有利です。頭金が多いほど借入額が減り、金利条件も良くなる傾向があります。ただし、手元資金を使い果たすのは危険なので、生活費6ヶ月分は手元に残しましょう。
  • 変動金利と固定金利の選択は金利差と自分のリスク許容度で判断しましょう。2026年現在の金利差は約1.4%です。金利上昇に不安がある方や家計に余裕がない方は固定金利が安心です。
  • 団体信用生命保険(団信)は必ず加入条件を確認しましょう。一般団信に加え、がん保障やワイド団信などの特約もあります。一度契約すると保障内容の変更はできないため、加入時に慎重に選びましょう。
  • 諸費用は新築物件で購入価格の3〜5%、中古物件で6〜8%かかります。4,000万円の新築なら120〜200万円が目安です。融資手数料、保証料、登記費用、印紙税、火災保険料などが含まれます。
  • 住宅ローン控除を最大限活用しましょう。年末のローン残高×0.7%が最大13年間にわたり税額控除されます。長期優良住宅やZEH水準住宅は借入限度額が優遇されるため、住宅性能にも注目してください。
  • 繰上返済は住宅ローン控除期間の終了後に集中して行うのが一般的に有効です。控除期間中は、控除による節税額と繰上返済の利息軽減額を比較してから判断しましょう。

住宅ローンに関するよくある質問

住宅ローンは年収の何倍まで借りられる?

民間金融機関では一般的に年収の約6.5倍、フラット35では最大で年収の約9倍まで借入が可能です。ただし、フラット35利用者の平均借入額は年収の約5倍です。無理なく返済するためには、年収の5〜6倍を目安とし、返済比率を手取り収入の20〜25%以内に収めることが推奨されます。例えば年収500万円の場合、2,500〜3,000万円が無理のない借入額の目安です。

変動金利と固定金利はどちらを選ぶべき?

2026年3月時点で変動金利は0.6〜0.7%台、全期間固定金利は1.8%前後です。変動金利は当初の返済額が低い代わりに、半年ごとの金利見直しで返済額が増えるリスクがあります。固定金利は返済額が変わらない安心感がありますが、金利が高めです。金利上昇局面では固定金利の方が総返済額で有利になる可能性があります。家計に余裕があり金利上昇時の返済増にも対応できるなら変動金利、確実に返済計画を立てたいなら固定金利が向いています。

頭金なし(フルローン)で住宅ローンは組める?

頭金なしでも住宅ローンは組めます。ただし、借入額が増えるため総返済額が多くなり、審査が厳しくなる傾向があります。また、融資率が9割を超えると金利が上乗せされる金融機関もあります。メリットとしては、手元に資金を残せることや、住宅ローン控除の控除額が大きくなることが挙げられます。一般的には物件価格の10〜20%の頭金を用意することが推奨されますが、低金利の今は頭金を抑えて早く購入する選択も合理的です。

住宅ローン控除(減税)でいくら戻ってくる?

住宅ローン控除は、年末時点のローン残高×0.7%が所得税と住民税から控除される制度です。控除期間は最大13年間です。例えば、年末残高が4,000万円の場合、その年の控除額は最大28万円になります。長期優良住宅やZEH水準省エネ住宅は借入限度額が5,000万円と高く設定されており、13年間の累計控除額は最大で約350〜400万円に達することもあります。2026年度の税制改正では住宅ローン控除の適用期限が2030年まで延長されました。

元利均等返済と元金均等返済の違いは?

元利均等返済は毎月の返済額(元金+利息の合計)が一定になる方式で、家計管理がしやすいのが特徴です。元金均等返済は毎月の元金返済額が一定で、返済初期は利息分が多いため返済額が高くなりますが、返済が進むにつれて減少します。総返済額は元金均等返済の方が少なくなります。例えば、3,000万円を金利1.2%・35年で借りた場合、元利均等返済の総返済額は約3,675万円、元金均等返済は約3,632万円で、差額は約43万円です。日本では元利均等返済を選ぶ人が大多数です。

繰上返済はいつ行うのが効果的?

繰上返済は返済開始から早い時期に行うほど利息軽減効果が大きくなります。これは返済初期ほどローン残高が大きく、利息の割合も高いためです。ただし、住宅ローン控除を利用中の場合は注意が必要です。控除率0.7%に対してローン金利が0.7%未満であれば、控除期間終了まで繰上返済を待つ方が得になるケースがあります。方法としては、利息削減効果が大きい「期間短縮型」と月々の負担を減らす「返済額軽減型」があり、目的に応じて選択しましょう。

住宅ローンの諸費用はいくらかかる?

住宅ローンの諸費用は、新築物件で購入価格の3〜5%、中古物件で6〜8%が目安です。4,000万円の新築住宅の場合、約120〜200万円かかります。主な内訳は、融資手数料(3〜5万円または融資額の2.2%)、保証料(融資額1,000万円あたり約20万円)、登記費用(融資額の0.1〜0.4%)、印紙税(1〜6万円)、火災保険料(15〜50万円)です。金融機関によっては保証料無料のプランもあるため、複数の金融機関を比較することが大切です。

団体信用生命保険(団信)は必ず入る必要がある?

民間金融機関の住宅ローンでは、ほとんどの場合、団信への加入が融資条件となっています。フラット35は唯一、団信への加入が任意です。団信は契約者が死亡または高度障害状態になった場合にローン残高が保険金で完済される仕組みです。一般団信に加え、がん保障付き、3大疾病保障付き、全疾病保障付きなどの種類があり、保障範囲が広いほど金利が0.1〜0.3%上乗せされるのが一般的です。健康上の理由で一般団信に加入できない方向けに、引受基準が緩和された「ワイド団信」もあります。


住宅ローン関連用語集

元利均等返済(がんりきんとうへんさい)

毎月の返済額(元金と利息の合計)が一定となる返済方式。返済計画が立てやすく、日本で最も広く利用されている。フランス式償却(French amortization)とも呼ばれる。

変動金利(へんどうきんり)

市場金利の変動に応じて半年ごとに見直される金利タイプ。固定金利より低い金利で借りられるが、将来の返済額が変動するリスクがある。

固定資産税(こていしさんぜい)

土地や建物などの不動産に課される地方税。毎年1月1日時点の所有者に課税され、評価額の1.4%(標準税率)が基本税率。新築住宅には一定期間の減額措置がある。

繰上返済(くりあげへんさい)

毎月の返済とは別に、まとまった金額を返済すること。「期間短縮型」と「返済額軽減型」があり、利息の総支払額を減らす効果がある。

団体信用生命保険(だんたいしんようせいめいほけん/団信)

住宅ローン契約者が死亡・高度障害状態になった場合に、保険金でローン残高が完済される生命保険。民間金融機関のローンでは加入がほぼ必須。

返済比率(へんさいひりつ)

年収に占める年間返済額の割合。審査上の上限は30〜35%だが、無理のない返済には手取り収入の20〜25%以内が目安とされる。返済負担率とも呼ばれる。

住宅ローン控除(じゅうたくローンこうじょ)

住宅ローン利用者を対象とした税額控除制度。年末のローン残高×0.7%が最大13年間、所得税と住民税から控除される。住宅ローン減税とも呼ばれる。