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将来価値計算機

将来価値・必要な積立額・必要な利回り・必要な期間のどれでも逆算できます。積立の頻度は複利の頻度と独立に設定でき、期初・期末どちらの積立にも対応し、インフレ調整後の現在価値も表示します。

求めるもの
JPY

JPY

積立のタイミング
%

yr

mo

%

将来価値

¥264,122

20年後

払い込んだ総額

¥130,000

開始額 + 240 回の積立

運用益

¥134,122

現在の購買力に換算

¥146,238

インフレ率3%で

最終残高の内訳

45% 51%
  • 開始額 — ¥10,000
  • 積立 — ¥120,000
  • 利息 — ¥134,122

残高の伸び方

20年で残高は¥10,000から¥264,122になります。そのうち¥130,000が払い込んだ金額、¥134,122が利息です。

  • 残高
  • 払い込んだ金額

各年の年末時点を1点ずつ表示しています。

6.0000%を毎月複利で運用すると実効年率は6.16778%——これが実質的な年利回りです。

積立:240回 × ¥500(20年)。

金額は円単位、利回りは小数第4位、期間は月単位で丸めています——丸めるのは上の数字を出すときの1回だけで、計算の途中では丸めません。

年ごとの推移

年目 その年の積立額 その年の利息 残高 現在の価値に換算
1 ¥6,000 ¥785 ¥16,785 ¥16,296
2 ¥6,000 ¥1,203 ¥23,988 ¥22,611
3 ¥6,000 ¥1,647 ¥31,635 ¥28,950
4 ¥6,000 ¥2,119 ¥39,754 ¥35,321
5 ¥6,000 ¥2,620 ¥48,374 ¥41,727
6 ¥6,000 ¥3,151 ¥57,525 ¥48,176
7 ¥6,000 ¥3,716 ¥67,241 ¥54,673
8 ¥6,000 ¥4,315 ¥77,556 ¥61,223
9 ¥6,000 ¥4,951 ¥88,507 ¥67,833
10 ¥6,000 ¥5,627 ¥100,134 ¥74,509
11 ¥6,000 ¥6,344 ¥112,477 ¥81,256
12 ¥6,000 ¥7,105 ¥125,583 ¥88,081
13 ¥6,000 ¥7,913 ¥139,496 ¥94,990
14 ¥6,000 ¥8,772 ¥154,268 ¥101,989
15 ¥6,000 ¥9,683 ¥169,950 ¥109,085
16 ¥6,000 ¥10,650 ¥186,600 ¥116,283
17 ¥6,000 ¥11,677 ¥204,277 ¥123,591
18 ¥6,000 ¥12,767 ¥223,044 ¥131,015
19 ¥6,000 ¥13,925 ¥242,969 ¥138,562
20 ¥6,000 ¥15,154 ¥264,122 ¥146,238

各行はその年の年末時点の残高です。積立は各積立期間の期末に入り、利息は毎月複利で計算されます。

複利頻度ごとの差

複利頻度 実効年率 最終残高
年1回 6.00000% ¥258,791
半年ごと 6.09000% ¥261,635
四半期ごと 6.13636% ¥263,114
毎月 6.16778% ¥264,122
隔週 6.17632% ¥264,397
毎週 6.17998% ¥264,515
毎日 6.18313% ¥264,616
連続 6.18365% ¥264,633

開始額・積立額・利回り・期間は上と同じです。実効年率は (1 + r/m)^m − 1 で、12 CFR 1030 附則Aの定義に沿っています。

この利回りで2倍になるまでの年数

72の法則:72 / 6 = 12.00年

正確な計算:ln 2 / ln(1 + 0.06) = 11.90年

この利回りでは、72の法則は0.10年長すぎます。7.85 %付近でちょうど一致します。

積立を続ける場合、残高はどちらの数字より早く2倍になります。この法則が対象にしているのは一括投資だけです。

どちらの数字も、一括投資を年1回複利で運用した場合のものです——積立はなく、上で選んだ複利頻度も使っていません。

同じ答えを表計算ソフトで出す

Excel・Google スプレッドシート:=FV(0.005, 240, -500, -10000, 0)

積立1期間あたりの利率:i = (1 + 0.06/12)^(12/12) − 1 = 0.005

払い込むお金はマイナスで表すため、開始額と積立額にはマイナス符号が付きます。

最後の引数は、積立が期末なら0、期初なら1です。

表計算ソフトの関数は期間あたりの利率を受け取ります。それが上の換算で、ほとんどの人が間違えるのがこの一手です。

初期残高・毎月の積立・最終残高という形で考えたい場合は、複利計算機をご覧ください。

この計算ツールは情報提供のみを目的としています。財務アドバイスではありません。

将来価値計算機。積立の将来の残高と、目標額に必要な積立額・利回り・期間。

将来価値計算機は、開始額と積立額から将来の残高を計算し、目標額を入れれば必要な積立額・利回り・期間を逆算します。積立の頻度と利息の複利頻度を別々に選べるため、毎月積み立てて利息は年1回つく口座もそのまま扱え、インフレ率を入れると現在の購買力に換算した金額も出ます。

将来価値とは?積立に置き換えると何が見えるか

将来価値とは、いま持っているお金やこれから積み立てるお金が、利息を足しながら将来いくらになるかという金額です。開始額・積立額・利回り・期間・目標額という5つの数字は互いに結びついていて、4つが決まれば残りの1つも決まります。この計算機は「求めるもの」の切り替えで4方向すべてを解くので、20年で1,800万円をつくるなら毎月43,792円、毎月3万円で1,000万円なら17年6ヶ月、毎月3万円で20年後に1,500万円なら年6.661%、と知りたい側から答えを取り出せます。
日本で広く使われている積立シミュレーターには、いま持っている資金を入れる欄がありません。金融庁の「つみたてシミュレーター」が受け取るのは毎月の積立金額・想定利回り・積立期間の3つで、野村證券の「みらい電卓(積立編)」の入力も毎月の積立金額・想定利回り年率・期間の3つです。どちらにも開始額の欄がないため、すでに預金や投資信託を持っている人が「いまの残高を含めて」試算する場所がありません。この計算機は開始額の欄をフォームの上のほうに置いているので、手元の資金と毎月の積立をまとめて1本の残高として扱えます。
積立の頻度と、利息が元本に組み入れられる複利頻度は、口座について別々に決まる事実です。この計算機はその2つを別の欄にしました。毎月3万円を年5%で20年積み立てると、利息が毎月つく口座なら残高は1,233.1万円、同じ年5%で利息が年1回しかつかない口座なら1,217.4万円になります。払い込んだ総額は同じ720万円なのに15.7万円の差が出るのは、3月に入れた積立が12月の利息計算まで待たされる分が20年ぶん積み重なるからです。頻度が食い違っている状態では結果の下に「積立は年12回、利息は年1回複利で計算されます」という行が出て、どちらの頻度で何が起きているかを言葉で示します。
知るぽるとの「積立合計額シミュレーション」は複利周期を1ヵ月・6ヵ月・12ヵ月から選べる数少ない例ですが、選択肢は3つで、開始額とインフレ率の欄はありません。楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」と三菱UFJアセットマネジメントの「つみたて投資シミュレーション」は目標金額からの逆算に対応しているものの、複利頻度の欄は持たず、期待利回りは再投資して複利計算しているという注記が置かれているだけです。同じ入力でもサイトによって答えが変わるのは、複利の置き方が各サイトで違うからです。
入力欄に入れる年率は名目の年率で、実効年率は結果の下に別の数字として出ます。年5%を毎月複利で運用したときの実効年率は5.116%です。「実質」という言葉が日本語では二通りに使われるので、ここは分けて読んでください。複利の回数を織り込んだ年利回りは実効年率で、インフレを差し引いた金額はそれとは別に「現在の購買力に換算」というカードに出ます。年2%のインフレを見込むと、20年後の1,233.1万円で買えるものは今の829.8万円ぶん、およそ3分の2です。日本銀行は2013年1月に消費者物価の前年比上昇率2%を「物価安定の目標」と定めているので、2%はその目標に合わせた置き方になります。
積立の頻度と複利頻度がどちらも毎月で、前向きの答えだけがほしいなら、複利計算機のほうが入力は少なく済みます。この計算機を開く理由になるのは、2つの頻度が食い違っているとき、期初と期末の差を見たいとき、目標額が決まっていて入力側を知りたいとき、答えを今のお金に直したいときです。

どんなときにこの計算機を開くか

証券会社や金融庁のシミュレーターで足りる場面は多く、足りているなら無理に増やす必要はありません。この計算機を開いて得があるのは、次のような場面です。
すでに手元に資金がある場合。金融庁のつみたてシミュレーターと野村證券のみらい電卓には開始額の欄がないので、預金300万円を投資に回してそこへ毎月積み立てる、という形の試算ができません。開始額を入れれば、その300万円が20年で伸びる分と積立が伸びる分を1本の残高として見られます。
目標額が先に決まっている場合。教育費、住宅の頭金、NISAの生涯投資枠1,800万円のように金額が先にあるなら、必要な積立額・必要な利回り・必要な期間の3方向が使えます。3つとも同じフォームの上にあるので、「毎月4万円は無理だから期間を25年に伸ばす」といった試行をボタン1つで回せます。
金融機関の条件書に複利の回数が書いてある場合。定期預金の半年複利、利息が年1回つく債券、日々再投資される投資信託は、同じ表示利率でも残高が変わります。複利頻度ごとの差の表は上の入力をそのまま8通りの複利頻度で計算し直して並べるので、条件書のどこを見るべきかがわかります。
金額を今の生活実感に直したい場合。「20年後に2,000万円」という数字だけでは足りるかどうか判断できません。インフレ率を入れると、その残高が今のいくらぶんの買い物になるかがカードに出ます。
逆に、この計算機で答えが出ないものもはっきりさせておきます。税金と手数料は入っていません。NISA口座なら運用益は非課税なので表示された残高がそのまま手取りに近づきますが、課税口座では運用益に約20%の税金がかかり、投資信託の信託報酬は実質的な利回りを押し下げます。利回りは期間を通じて一定の1つの数字として扱うので、これは平均についての置き方であって、どの年もその利回りだったという想定ではありません。取り崩し(積立額をマイナスにする)にも対応していません。楽観と悲観の2回計算して、その2つの間を答えとして受け取るのが現実的な使い方です。

使い方:4つの「求めるもの」と2つの頻度

フォームの一番上に「求めるもの」があり、ここで何を答えにするかを決めます。答えになる数字の欄はフォームから消えるので、探している数字を自分で入れさせられることはありません。
1. 求めるもの。将来価値・必要な積立額・必要な利回り・必要な期間の4つです。逆算の3つを選ぶと「目標額」の欄が現れます。
2. 開始額。口座にすでに入っている金額です。ゼロにすれば積立だけの計算になり、最終残高の内訳から開始額の帯が消えます。
3. 積立額・頻度・期初か期末。この3つは1つの決定なので同じ行に並んでいます。頻度は月・2週間・週・四半期・半年・年・なしから選べて、「なし」にすると開始額だけの一括投資になります。期末が既定で、各積立期間の終わりにお金が入る想定です。期初にすると1期間分の利息を余分に受け取ります。
4. 年率と複利頻度。入れるのは名目の年率で、実効年率は結果の下に出ます。複利頻度は年1回・半年ごと・四半期ごと・毎月・隔週・毎週・毎日・連続の8通りで、上の積立頻度とは独立に動きます。片方しか選べない作りだと、もう片方はサイト側が決めてしまいます。
5. 期間とインフレ率。年とヶ月が別の欄なので、17年6ヶ月のような期間も小数を使わずに入れられます。インフレ率は「現在の購買力に換算」のカードと、「年ごとの推移」の表の「現在の価値に換算」の列に効きます。名目の残高そのものには触れません。
答えはカードで読みます。先頭は将来価値、または必要な積立額・必要な利回り・必要な期間です。「払い込んだ総額」は開始額と積立の合計で、積立の回数も添えて出ます。「運用益」は残高から払い込んだ総額を引いた差で、利回りがマイナスのときは赤で出ます。「現在の購買力に換算」はインフレを引いた金額、「最終残高の内訳」は開始額・積立・利息の3つの帯です。
カードの下にはいくつかのまとまりが続きます。「残高の伸び方」のグラフは残高と払い込んだ金額を並べて描き、「年ごとの推移」の表は年ごとの積立額・利息・残高・現在の価値に換算した金額を1行ずつ出します。「複利頻度ごとの差」の表は8通りの複利頻度の実効年率と最終残高を一度に並べ、「この利回りで2倍になるまでの年数」は72の法則と正確な計算の両方を出します。最後に「同じ答えを表計算ソフトで出す」があり、いま画面に出ている状態を再現する関数呼び出しが載ります。
入力を変えるとアドレスが書き換わるので、リンクを保存しておけば同じ条件の計算をそのまま開き直せます。誰かに数字を見せたいときは、そのリンクを送れば同じ画面が開きます。

計算例:目標から逆に解く

20年で1,800万円をつくるには毎月いくら積み立てるか

求めるものを「必要な積立額」にして、開始額を0円、目標額を1,800万円、年率5%、複利頻度を毎月、期間を20年にします(開始額の既定は1万円なので、下の数字と合わせるには0にしてください)。答えは毎月43,792円です。240回の積立で払い込む額は約1,051万円、残りの約749万円は運用益で、目標の4割強を利息が担う形になります。
この1,800万円という数字は日本の制度に合わせた置き方です。金融庁のNISA特設サイトによると、生涯を通じての非課税保有限度額は1,800万円が上限で、うち成長投資枠は1,200万円までとされています。毎月43,792円は年間で約52.6万円なので、つみたて投資枠の年間120万円の枠内に収まります。

毎月3万円で1,000万円に届くのは何年後か

求めるものを「必要な期間」にして、開始額を0円、目標額を1,000万円、積立額を毎月3万円、年率5%にします。答えは17年6ヶ月です。積立の回数は210回で払い込む額は630万円、残りの370万円が運用益です。
期間の答えが小数の年ではなく月単位で出るのには理由があります。積立が入るたびに残高は一段跳ねるので、小数の年で解くと残高が実際には通らない瞬間を指してしまいます。この計算機が返すのは目標額に届いた最初の月で、カレンダーに書き込める形の答えです。その時点の残高も答えの下に添えて出ます。

毎月3万円・20年で1,500万円にするには年何%必要か

求めるものを「必要な利回り」にして、開始額を0円、目標額を1,500万円、積立額を毎月3万円、期間を20年にすると、答えは年6.661%(名目、毎月複利)で、実効年率にすると6.868%です。払い込む総額は720万円なので、780万円を運用益で埋める必要があります。
答えは小数第4位まで出ます(カードには6.6610%と出ます)。読んだ人がその数字を年率の欄や表計算ソフトに入れ直して確かめるからです。ただしこれは目標が要求している利回りであって、その利回りを出す商品があるかどうかは別の問題です。6.661%が高すぎると感じたら、期間を伸ばすか積立額を増やして、自分が説明できる利回りに落ちるところを探すほうが現実的です。

同じ年5%でも、利息が毎月つくか年1回かで15.7万円変わる

開始額0円・毎月3万円・年5%・20年・期末のまま、複利頻度だけを「毎月」から「年1回」に変えます。残高は1,233.1万円から1,217.4万円に下がり、実効年率は5.116%から5.000%になります。積立の回数も払い込んだ総額も動きません(240回、720万円)。変わったのは、3月に入れたお金が12月の利息計算を待つかどうかだけです。
この状態にすると結果の下に「積立は年12回、利息は年1回複利で計算されます。各回の積立は、実際に口座にあった複利期間の分だけ利息を受け取ります」という行が出ます。金融庁のつみたてシミュレーター、楽天証券の積立かんたんシミュレーション、三菱UFJアセットマネジメントのつみたて投資シミュレーションはいずれもこの切り替えを持たないので、答えは片方に固定されています。どちらに固定されているかは、その口座の条件次第で正しいほうが変わります。

NISAの枠を5年で埋めて、あとは触らない

金融庁のNISA特設サイトのとおり、つみたて投資枠120万円と成長投資枠240万円を合わせた年間投資枠は360万円で、生涯の非課税保有限度額は1,800万円です。年間360万円は月あたり30万円なので、この計算機で開始額0円・毎月30万円・5年・年5%を入れると、払い込んだ総額1,800万円に対して残高は2,040.2万円になります。
そこから先は積立を止めます。開始額に2,040.2万円を入れ、積立の頻度を「なし」にして、期間15年・年5%で計算すると残高は4,312.3万円です。後半15年だけで生まれた運用益は2,272.2万円で、1円も追加していない期間のほうが積立期間より大きく増えています。実際に払い込んだ1,800万円に対して20年後の残高は約2.4倍です。「積立をやめてからも運用を続けたらどうなるか」という問いは、積立額の欄しか持たないシミュレーターでは表せません。

インフレを引いて読む:1,233.1万円は今の829.8万円

開始額0円・毎月3万円・年5%・20年で残高は1,233.1万円になりますが、インフレ率の欄に2%を入れると「現在の購買力に換算」のカードが829.8万円を示します。差は403.3万円で、20年後の残高で買えるものは今のおよそ3分の2です。インフレ率を0にすれば2つのカードは同じ数字になります。
2%という数字は日本銀行が2013年1月に定めた「物価安定の目標」(消費者物価の前年比上昇率2%)に合わせたものです。ただしこの欄に入れるべきなのは自分が想定する物価上昇率で、目標値も過去の平均も、そのまま将来の実績ではありません。目標額を決めるときは、名目の残高ではなくこちらのカードを見るほうが判断を誤りません。

毎月3万円・年5%・20年:複利頻度ごとの差

複利頻度実効年率最終残高
年1回5.0000%1,217.4万円
半年ごと5.0625%1,225.8万円
四半期ごと5.0945%1,230.2万円
毎月5.1162%1,233.1万円
隔週5.1221%1,233.9万円
毎週5.1246%1,234.2万円
毎日5.1267%1,234.5万円
連続5.1271%1,234.6万円

計算式と、期間あたりの利率への換算

FV=PV(1+rm)mt+PMTAFV = PV\left(1 + \frac{r}{m}\right)^{mt} + PMT \cdot A
  • FVFV = 最終残高。期間が終わった時点で口座にある金額
  • PVPV = 開始額。1日目に口座に入っている金額
  • PMTPMT = 1回の積立額。積立期間ごとに1回入る
  • rr = 名目の年率を小数で表したもの。年5%なら0.05。入力欄に入れるのはこちらで、実効年率は結果として出る側
  • mm = 1年あたりの複利回数。年1回なら1、毎月なら12、毎日なら365、連続複利では上限なし
  • pp = 1年あたりの積立回数。毎月なら12、2週間ごとなら26。mとは独立に決まり、その独立性がこの計算機の要点
  • tt = 期間(年)。年の欄とヶ月の欄を足して12で割ったもの
  • TT = タイミングの切り替え。期末なら0、期初なら1
  • AA = 年金終価係数。積立1単位が期間全体で積み上がる倍率
将来価値は、開始額を期間いっぱい伸ばした額に、積立が積み上がった額を足したものです。
FV=PV(1+rm)mt+PMTAFV = PV\left(1 + \frac{r}{m}\right)^{mt} + PMT \cdot A
前半は開始額をそのまま伸ばす普通の複利計算です。2つの頻度がぶつかるのは後半で、ここに必要なのは複利期間あたりの利率ではなく、積立1期間あたりの利率です。
i=(1+rm)m/p1i = \left(1 + \frac{r}{m}\right)^{m/p} - 1
積立も複利もどちらも毎月なら指数は1になり、iは年率を12で割った値、年5%なら約0.004167に落ちます。この一致があるので「年率を12で割る」という手順が規則のように見えてしまいます。2つが食い違うと一致は崩れます。毎月積み立てて利息が年1回つく口座では指数が12分の1になり、iは1.05の12乗根から1を引いた値です。これは0.004167より小さいので、12で割る手順は残高を高めに出します。連続複利では同じ換算がi = e^(r/p) − 1、開始額側の倍率がe^(rt)になります。
積立の回数Nがpとtの積で整数になるとき、積立の積み上がりは教科書どおりの年金終価の形になります。
FV=PV(1+rm)mt+PMT(1+i)N1i(1+iT)FV = PV\left(1 + \frac{r}{m}\right)^{mt} + PMT \cdot \frac{(1 + i)^{N} - 1}{i} \cdot (1 + iT)
末尾の(1 + iT)がタイミングの切り替えです。Tは期末で0、期初で1になり、1回1回の積立に1期間分の利息を余分に付ける働きをします。毎月3万円・年5%・20年で比べると、期末は1,233.1万円、期初は1,238.2万円で、差は51,379円です。iが0のとき中央の分数は定義できませんが、そのときの積み上がりは積立の回数そのものになるので、年率0%の計算はエラーを出さずに払い込んだ額を返します。
結果の下に出る実効年率は同じ考え方の裏返しです。
APY=(1+rm)m1APY = \left(1 + \frac{r}{m}\right)^{m} - 1
年5%を毎月複利にすると5.116%、年1回複利なら名目と同じ5.000%です。複利頻度ごとの差の表はこの式を8通りのmで解いて並べたもので、年1回から連続まで20年間の差は17.2万円しかありません。大きく動くのは年1回から毎月に変えたところで、毎日から連続への変化はほとんど残高に出ません。期間と利回りのほうが効くという言い方は、この表の縦の幅と、期間を変えたときの幅を見比べれば確かめられます。
表計算ソフトの欄には、いま画面に出ている状態を再現する呼び出しが載ります。マイクロソフトのFV関数の書式はFV(利率, 期間内支払回数, 定期支払額, [現在価値], [支払期日])で、払い込むお金は負の数で表す、支払期日を省略すると0を指定したとみなされる、と説明されています。この0が期末です。関数に渡す利率は年率ではなく積立1期間あたりの利率で、上の換算がその値にあたります。

積立の試算でよく起きる取り違え

  • 年率をそのまま12で割る。 積立の式が必要としているのは積立1期間あたりの利率で、それが年率の12分の1と一致するのは利息も毎月つくときだけです。毎月積み立てて利息が年1回つく口座では、正しい換算は12で割った値より小さくなるので、割り算のほうは残高を高めに出します。この計算機は使った換算を表計算ソフトの欄に呼び出しと並べて書き出すので、どちらの値で計算されたかが確かめられます。
  • 実効年率を年率の欄に入れる。 年5%を毎月複利にすると実効年率は5.116%で、2つは同じ口座を別の言い方で表した数字です。5.116を年率の欄に入れて複利頻度を毎月のままにすると、すでに複利を織り込んだ数字にもう一度複利をかけることになります。入れるのは名目の年率、実効年率は結果として読む側です。
  • 積立日と期初・期末を混同する。 毎月何日に買うかという積立日の話は購入単価、つまりいくらで買えるかの問題です。期初・期末は積立が積立期間のどちらの端に入るかで、利息が何期間分つくかの問題です。毎月3万円・年5%・20年で比べると期末1,233.1万円に対して期初1,238.2万円、差は51,379円になります。給与から引かれる形の積立はその期間の終わりに入るので期末、月初の自動振替は期初が近い置き方です。
  • 名目の残高を将来の生活費とそのまま比べる。 1,233.1万円という20年後の数字は、今の物価と並べて読める金額ではありません。年2%のインフレを見込むと今の829.8万円ぶんです。日本銀行は2013年1月に消費者物価の前年比上昇率2%を「物価安定の目標」と定めていますが、この欄に入れるべきなのは自分が想定する物価上昇率で、そこから出てくる金額が判断の土台になります。
  • 積立の頻度を変えて積立額をそのままにする。 頻度を月から2週間に変えると、3万円という積立額の意味が年36万円から年78万円に変わります。20年なら240回ではなく520回です。残高が増えるのは主に払い込んだ額が増えたからで、カードの下に積立の回数と1回の金額が出るのはこの取り違えを防ぐためです。
  • 必要な利回りを計画と読む。 毎月3万円・20年で1,500万円を求めると年6.661%が返りますが、これは目標が要求している利回りです。20年間その利回りを前提に置き続けられるかは別の話で、必要な積立額が予算を超えたときと同じように、動かせるのは期間か目標額です。逆算の3方向が同じフォームにあるのは、決める前にそこを確かめられるようにするためです。
  • 表計算ソフトで符号を落とす。 マイクロソフトの説明どおり、払い込むお金は負の数で表します。この計算機が出す呼び出しにも開始額と積立額にマイナスが付いているのは、そのためです。両方を正の数で入れると答えが負になり、不具合のように見えますが、これは決まりが働いているだけです。もう一つ間違いやすいのは利率で、渡すのは年率ではなく積立1期間あたりの利率です。
  • 丸めた年ごとの表が合計と一致しないのを誤りだと思う。 金額は円単位、利回りは小数第4位、期間は月単位で丸めていて、丸めるのは表示する数字を出すときの1回だけです。計算の途中では丸めません。年ごとの利息を丸めた値で縦に足すと、カードの運用益とわずかにずれることがあります。ずれているのは表示のほうで、計算のほうではありません。

将来価値・積立シミュレーションのよくある質問

20年で1,800万円をつくるには毎月いくら積み立てればいいですか?

開始額0円、年5%、毎月複利、20年という置き方なら毎月43,792円です。240回で払い込むのは約1,051万円、残りの約749万円が運用益です。金融庁によるとNISAの生涯の非課税保有限度額は1,800万円なので、この金額は枠を20年で埋める場合の積立額にあたります。期間を25年に伸ばすと必要な積立額は下がり、逆に短くすると急に上がります。

毎月3万円で1,000万円になるのは何年後ですか?

年5%・毎月複利なら17年6ヶ月です。積立は210回、払い込む額は630万円で、370万円が運用益です。

積立投資の複利は月ごとに計算すると考えていいですか?

商品によって違うので、条件を確かめてから決めるものです。投資信託は分配金を再投資する形でほぼ連続に近い動きをしますし、定期預金は半年複利、債券は年1回や半年に1回の利払いが普通です。毎月3万円・年5%・20年で比べると、毎月複利なら1,233.1万円、年1回複利なら1,217.4万円で15.7万円違います。この計算機は複利頻度の欄を積立の頻度から独立に置いているので、条件書に書いてあるほうを選べます。

エクセルで計算した結果がシミュレーターと合いません。なぜですか?

ずれる原因はたいてい2つです。1つは利率で、FV関数に渡すのは年率ではなく積立1期間あたりの利率です。積立も複利も毎月なら年率を12で割った値で合いますが、利息が年1回つく口座では合いません。もう1つは符号で、マイクロソフトの説明では出金は負の数で表すとされています。この計算機は画面の状態を再現する呼び出しと、そこで使った期間あたりの利率を書き出すので、どこがずれているか突き合わせられます。

実効年率と名目の年率は何が違いますか?

名目の年率は複利の回数を織り込まない表示上の年率、実効年率は織り込んだあとの実際の年利回りです。年5%を毎月複利にすると実効年率は5.116%、年1回複利なら5.000%で名目と同じになります。入力欄に入れるのは名目のほうです。

積立は月初と月末のどちらが有利ですか?

利息の面では期初、つまり期間の始まりに入れるほうが1期間分だけ有利です。毎月3万円・年5%・20年で比べると期末1,233.1万円に対して期初1,238.2万円、差は51,379円です。ただし投資信託の積立日をいつにするかという話は購入単価の問題で、利息のつき方とは別に考える必要があります。この計算機の期初・期末は利息のほうの話です。

20年後の1,233万円は今のいくらに相当しますか?

年2%のインフレを見込むなら今の829.8万円ぶんで、およそ3分の2です。日本銀行は2013年1月に消費者物価の前年比上昇率2%を「物価安定の目標」と定めていますが、インフレ率の欄は自分の想定を入れる場所です。0にすれば名目の残高と同じ数字になります。目標額が足りるかどうかを判断するのは、名目の残高ではなくこちらのカードです。

NISAの枠を5年で埋めて放置したらいくらになりますか?

金融庁によるとNISAの年間投資枠は360万円、生涯の非課税保有限度額は1,800万円です。毎月30万円を5年、年5%で積み立てると残高は2,040.2万円になります。そこで積立を止め、開始額2,040.2万円・積立なし・15年・年5%で計算し直すと残高は4,312.3万円で、後半15年だけの運用益は2,272.2万円です。実際に払い込んだ1,800万円に対して20年後は約2.4倍という形です。積立額の欄しかないシミュレーターでは、この「止めてから先」を表せません。

期間を伸ばすとどのくらい変わりますか?

毎月3万円・年5%・毎月複利で並べると、5年204.0万円、10年465.8万円、15年801.9万円、20年1,233.1万円、25年1,786.5万円、30年2,496.8万円です。25年の時点でも運用益886.5万円は払い込んだ900万円をわずかに下回り、追い越すのは25年を過ぎてからです。30年では運用益1,416.8万円に対して払い込んだ額が1,080万円になります。期間を動かしたときの幅は、複利頻度を動かしたときの幅より1桁以上大きいです。

想定利回りは何%で計算すればいいですか?

この計算機は利回りを推奨しません。毎月3万円・20年で並べると、年1%で796.7万円、年3%で984.9万円、年5%で1,233.1万円、年7%で1,562.8万円です。利回りは期間を通じて一定の1つの数字として扱われるので、これは平均についての置き方であって、どの年もその利回りだったという想定ではありません。低め高めの2回計算して、その2つの間を答えとして受け取る使い方が現実に近くなります。

72の法則はどのくらい正確ですか?

年5%なら72÷5=14.40年、正確な計算では14.21年で、法則のほうが0.193年長く出ます。7.85%付近でちょうど一致します。どちらも一括投資を年1回複利で運用した場合の数字で、積立を続けるなら残高はこれより早く2倍になります。

この計算機は無料ですか?入力した数字はどこかに送られますか?

無料で、登録も要りません。計算は読んでいるブラウザの中だけで動くので、入力した金額がどこかに保存されることはありません。4方向の切り替え、年ごとの推移の表、複利頻度ごとの差、表計算ソフトの呼び出しはすべてこの1ページに載っています。入力を変えるとアドレスが書き換わるので、リンクを保存すれば同じ条件で開き直せます。

複利計算機とはどう違いますか?

複利は仕組み、将来価値はその仕組みが特定の日に出す答えで、2つは同じ計算の別の見方です。積立の頻度と複利頻度がどちらも毎月で、前向きの答えだけがほしいなら複利計算機のほうが入力が少なく、初期残高・毎月の積立・最終残高という積立をする人の言葉で並んでいます。こちらを開く価値があるのは、2つの頻度が食い違うとき、期初と期末を比べたいとき、目標額から入力側を逆算したいとき、答えを今のお金に直したいときです。

税金や信託報酬は含まれていますか?

含まれていません。NISA口座なら運用益は非課税なので表示された残高が手取りに近くなりますが、課税口座では運用益に約20%の税金がかかり、投資信託の信託報酬は毎年の実質的な利回りを押し下げます。信託報酬を織り込みたいときは、年率の欄に信託報酬を引いた数字を入れるのが手早い扱い方です。積立額をマイナスにする取り崩しには対応していません。

結果が出たあと何をすればいいですか?

最初に読むのは運用益の割合です。毎月3万円・年5%・20年なら1,233.1万円のうち513.1万円が運用益で、払い込んだ720万円のほうがまだ大きい状態です。この割合が小さいときは期間が短いか利回りが楽観的で、長い目で見て一番効くのはたいてい期間です。次に「現在の購買力に換算」のカードを見ます。将来の自分が使うのはこちらの金額です。そのうえで逆算に切り替え、本当の目標額を入れて必要な積立額か必要な期間を出すほうが、前向きの1回の試算より使える答えになります。

出典・参考文献

  1. GovInfo 収録の12 CFR 第1030部(Regulation DD)附則A — このページが結果の下に出す実効年率の計算規則を定めた米国の規定です。規定自身が計算例を載せていて、1,000ドルに365日で61.68ドルの利息が付く口座の実効年率は6.17%、名目6%を毎月複利にしたときの数字と一致します。日本の預金にこの規定が適用されるわけではなく、同じなのは計算式だけです
  2. マイクロソフト FV関数 — このページが出す表計算ソフトの呼び出しの引数の並び、期末なら0・期初なら1になる支払期日の引数、そして払い込むお金を負の数で表す符号の決まりの出どころです。関数名は日本語版Excelでも FV のままで、引数の並びも同じです(リンク先は英語版のページです)
  3. マイクロソフト RATE関数 — 「必要な利回り」の方向の裏付けです。この関数が返すのは1期間あたりの利率なので、このページは名目の年率として表示する前に1年あたりの積立回数を掛けています
  4. マイクロソフト NPER関数 — 「必要な期間」の方向の裏付けです。定額の積立と一定の利率のもとで必要になる支払期間の数を返します
  5. マイクロソフト PMT関数 — 「必要な積立額」の方向の裏付けです。決めた最終残高に届く、1期間あたりの一定額を返します
  6. マイクロソフト EFFECT関数 — 名目年率から実効年率への換算で、グラフの下に出る実効年率の行のもう一つの読み方にあたります
  7. 米国証券取引委員会(SEC)Investor.gov の複利計算ツール — 積立の積み上がりを突き合わせるための、行政機関による独立した実装です。日本の制度の根拠にはなりませんが、検算の相手としては使えます
  8. 米国消費者金融保護局(CFPB)Ask CFPB — 複利がどう働くかを、1,000ドルの残高に年5%を2年かけた例で平易に説明したページです

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